看護師が転職をするまでの具体的ステップをイチから解説。

看護師が転職をするまでの具体的ステップ 仕事を楽しむ

看護師
看護師

転職しようかな・・

でも何からしたらいいの・・?

看護師をしていると転職を意識するタイミングは多いと思いますが、具体的に何をすればいいのか分からない人も多いのではないでしょうか?

そこで、看護師が転職するまでの具体的ステップを分かりやすく解説します。

私は2回の転職をして、現在、訪問診療看護師として、満足な条件で働くことができています。

看護師の転職を後押しとなる内容になっていますので、ぜひ最後までご覧ください。

今の職場や働き方に不満がある人は転職が解決策になるかも?

①多くの看護師が転職を意識している

看護師は他の職業と比較して、転職をする人が多い職種です。

なぜなら、看護師には

  • 慢性的な人手不足
  • 過酷な労働環境
  • サービス残業
  • 健康面の不安
  • 責任の重さ

などの問題があり、仕事でストレスを感じる場面が多いからです。

実際に全国の病院を対象とした「2022年看護職員の労働実態調査」よると、看護職員の79.2%が「仕事を辞めたい」と答えています。

ちびくろ
ちびくろ

私も元々病院で働いていましたが、限界を感じて転職した看護師の一人です。

また、看護師は女性が多い職業でもあります。

結婚や出産などライフスタイルの変化や引越しなどで、転職せざるを得ない人もいます。

そのため、看護師は転職を意識している人が多く、看護師の転職市場では求人が多数あります。

②看護師は職場によって働き方が大きく異なる。

看護師といっても、さまざまな職場があります。

病院、クリニック、透析、訪問看護、企業、ツアーナース、訪問診療、などその他諸々です。

この職場の数だけ、さまざまな働き方があります。

看護師
看護師

今、病院で働いているけど、

向いていないし、辞めたいよ・・

このように感じている人でも、他の職場では自分に向いていたり、楽しく働けることもあります。

ちびくろ
ちびくろ

私がまさにそのパターンです。

看護師として働くことを辞めようと思っていましたが、現在は訪問診療看護師に転職して、やりがいを持ちながら楽しく働いています。

いろんな職場を知る中で、自分に合った職場に転職できれば、「仕事やめたい」と思うことはなくなります。

転職のためのスケジュールはどれくらい必要?

ここからは具体的に転職をする前に知っておいてほしいことをお伝えします。

転職のためには、転職準備開始〜退職まで、大体3ヶ月くらい必要と考えておきましょう。

下記の例は、4月1日から転職したい場合の転職スケジュールです。

転職まで3ヶ月前  2ヶ月前    1ヶ月前2週間前〜前日
日付1月上旬2月上旬2月下旬3月中旬〜3月末
やること自己分析
求人探し
書類準備
求人に応募
面接
内定をもらう
退職の申し出
・現場での引き継ぎ・有休消化
・退職

新しい職場で働き始める転職希望日を先に決めてしまいましょう。

そこから逆算して考えるとスケジュールが組みやすいです。

有休消化や引き継ぎに時間がかかる場合は、もう少しスケジュールに余裕を持つ必要があります。

  • 転職活動は「自己分析⇨求人探し⇨書類準備⇨求人応募⇨面接⇨内定⇨転職」の流れ
  • 大体3ヶ月のスケジュールが必要。
  • 先に転職希望日を決めるとスケジュールが組みやすい。

ここからは具体的な転職のステップをご紹介します。

まず、次の就職先を探す前に必ず自己分析をしましょう。

なぜなら、自己分析ができていないと、転職先の希望がブレてしまうからです。

看護師の求人数は多過ぎるくらいあります。

看護師
看護師

転職したい!!

という熱量だけで、闇雲に転職活動を始めると、自分の希望や条件が叶わず、転職活動を失敗してしまう原因になります。

逆に言えば、自己分析をすれば自分に合った転職ができる可能性が格段にアップします。

必ず自己分析をしましょう。

次では具体的にどのように自己分析をすればいいか解説します。

①自分の経験や思いを振り返る

自己分析のために、こんなことを振り返ってみましょう。

振り返りポイント
  • やりがいを感じるのはどんな時?
  • 褒められるのはどんな時?
  • 得意なことは?
  • 苦手に感じることは?
  • 今の職場のいいところ・悪いところは?
  • 転職先ではどうなりたい?

この振り返りの中で、自分が大切にしたいことや譲れないこと、次の職場で活かせることなどが分かってきます。

看護ルーの自己分析シートを使うと、振り返りに役立ちます。

看護師
看護師

認知症患者さんに疲れた。

汚物処理に疲れた。

このようなことでも立派な自己分析です。

自分の強み・弱み、看護観を分析していきましょう。

②転職先ではどうなりたいかを考える

次は自己分析で引き出した自分の強み・弱み、看護観を転職先の希望と掛け合わせていきましょう。

あなたが転職先で譲れない条件はなんですか?

労働時間、給料、休み、夜勤、仕事内容、人間関係、など、条件はさまざまあります。

看護師
看護師

給料はそんなに多くなくてもいいから、

休みが取れて残業がないところがいいな。

看護師
看護師

仕事内容よりも、

とにかく給料が良いところがいいな。

この2人の理想の職場は違いますね。

理想の条件をすべて叶えるのは難しいので、優先順位を決めることも大切です。

転職のステップ②求人を探す

求人の探し方には、

  • 施設ホームページで探す
  • 転職サイトを使う
  • ハローワークで探す
  • 転職エージェントに相談する。

などの方法があります。

結論から言うと、

看護師
看護師

転職で何からしたらいいか分からない・・。

という人は転職エージェントに相談をするのがおすすめです。

理由は後述します。

①施設ホームページで探す

病院などのホームページで求人を探し、自分で応募する方法です。

メリット・転職サイトやエージェントを経由せず、
ホームページから直接応募することで、職場からお祝い金がもらえることがある。
デメリット・転職先の候補が決まっていないと探すのが難しい。
・履歴書や面接に関して、アドバイスをくれる人がいない。

こんな人におすすめです。

  • 働きたい職場が決まっている人
  • 自宅近くで病院情報などを知っている人

採用側(病院など)は転職エージェント等を利用するより、採用コストが少なく済むため、採用難易度が下がる傾向にあります。

②転職サイトを使う

転職サイトとは?

企業の募集求人に対して、自身で応募ができるサービスのこと。

自分自身で主体的に動く必要があります。

メリット・自分のペースで転職活動ができる。
・看護師のみならず、さまざま求人が載っている。
デメリット・履歴書や面接に関して、アドバイスをくれる人がいない。

こんな人におすすめです。

  • 自分のペースで転職活動をしたい人。
  • 転職経験があり、一通り自分でできる人。
  • 手軽に情報収集がしたい人。

③ハローワークで探す

ハローワークは国の厚生労働省が管轄する公的機関で、全国の自治体にあります。

仕事をしている人が失業してしまった場合に、職業紹介をしています。

メリット・無料で利用できる
・掲載が無料のため、採用資金に余裕がない医療機関も求人掲載できる。
・支給要件を満たせば、再就職手当がもらえる。
デメリット・さまざまな業種、職種の掲載があり、看護師の求人を探すのが大変。
・求人の質が下がることがある。
・平日の営業時間が平日のみ、17時頃までなので、働きながら利用しづらい
・履歴書や面接に関して、アドバイスをくれる人がいない。

こんな人におすすめです。

  • 首都圏での転職を考えている人
  • 再就職手当がほしい人

④転職エージェントに相談する

看護師の転職エージェントサイトに登録して、転職活動をする方法です。

転職エージェントとは?

医療機関から預かった求人を求職者に紹介し、入社までサポートするサービス。無料で利用できる。

メリット・プロのエージェントがつき、希望条件等を伝えると、求人を探してくれる
・無料で利用できる。
・ハローワークや一般求人に出ない好条件の求人が出ることがある。
・現在の状況を含めた、今後のキャリア相談に乗ってくれる。
・履歴書添削や面接対策などをやってくれる。
デメリット・営利目的のため、担当者によっては強い勧誘を受ける場合がある。

こんな人におすすめです。

  • 時間がない人。
  • 初めての転職で分からないことが多い人
  • 自分で転職先を探すことに不安がある人。
ちびくろ
ちびくろ

この方法が1番おすすめです。

担当者(エージェント)がつくため、転職に関する相談がしやすく、転職までの一通りのフォローを受けられます。

相性はありますが、良いエージェントに出会えれば、転職活動に無敵のコーチがついたような状態になります。

また、転職者の就職が成立すると、採用側は転職エージェントに対して報酬を支払う必要があります。

よって、質の悪い求人が出にくい傾向にあります。

転職のステップ③応募書類を準備し、求人に応募する。

希望する職場が見つかったら、求人に応募しましょう。

面接前に履歴書や職務経歴書が必要な場合があるため、応募先に確認しましょう。

履歴書の書き方はこちらを参考にしてください。

転職エージェントがいると、履歴書の添削を受けることも可能です。

ぜひ相談してみましょう。

転職のステップ④面接を受け、内定をもらう。

①複数希望場所の面接を受けよう

看護師
看護師

看護師の就職は基本合格でしょ?

と思う人もいるかと思いますが、転職市場はそうとも言い切れません。

なぜなら、

  • 就職時期のタイミング、
  • 職場の雰囲気に合わなそう、
  • 求めていた年齢ではない

など、採用側の希望条件に合わず、不採用になる場合も多いからです。

小規模な個人クリニックの場合は特に、職場の雰囲気に合うかを重要視する傾向にあります。

よって、希望する職場を1箇所に絞るのではなく、複数の職場の面接を受けるようにしましょう。

②面接は複数箇所まとめて受ける

複数の職場の面接を受けることをおすすめしたのは前述のとおりです。

その他の注意点として、日にちをあまり開けず、まとめて面接を受けることをおすすめします。

なぜなら、採用通知後、内定承諾を1週間以内にする必要があるからです。

面接から内定承諾までの流れ

面接 ⇨ 採用通知  ⇨ 内定承諾

 翌日〜3日以内   1週間以内 

多くの場合、返事の期限は延ばしてもらえません。

第一希望の結果が来る前に、他の内定先に返事をしなくてはならない状況を避けなければなりません。

よって、複数箇所の面接は1週間以内にまとめて受けましょう。

転職のステップ⑤退職の手続きをする

いつ退職を伝える?

転職先が決まったら、今の職場の退職手続きをします。

就業規則の確認をして、退職の申し出は退職希望日の1ヶ月前と記載されていれば、その通りに従いましょう。

退職を伝えてから実際に辞めるまでは3ヶ月あるとベストです。

引き継ぎ等を考えると余裕がある方がいいです。

まとめ:不安なく転職活動をしよう

今回は具体的な転職のステップやスケジュールを説明しました。

看護師として働いていると、誰もが転職を意識することがあります。

しかし、転職にはさまざまなステップがあり、転職するのが億劫になってしまう人も多いでしょう。

転職エージェントに相談することで、自分に合った転職先を探したり、転職に伴う不安を少なくしてくれることがあります。

ぜひ一度、転職エージェントに登録してみることをおすすめします。

皆さんが満足のいく転職活動ができるよう、願っています。

それではまた!

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