罠あり!ボーナスを使ってはいけない理由【実は固定給のまとめ払い】

お金を貯める

ボーナスを使う人
ボーナスを使う人

せっかくのボーナスだし、全部使っちゃおう〜

と考えている人に「ちょっと待った!」と言うための記事です。

ボーナス時期が近づくと、職場内で何に使おうかの議論が繰り広げられます。

世間的にはブランドバックや旅行、家電、エステ代などに使う人が多いようです。

ですが、資産が少ないならボーナスは浪費に使ってはいけません。

結論、ボーナスは全額、貯金か投資しましょう!

ちびくろ
ちびくろ

というのも、

  • 日本のボーナス制度は特別感のないもので、
  • 給料のまとめ払い

だと考えているからです。

先にお伝えしておきますが、今回の記事は、ボーナスを気持ち良く使いたい人は見ないほうがいいです。

しかし、この記事を読めば、

  • ボーナスの考え方が大きく変わり、
  • あなたの資産拡大に役立ちます。

ぜひ最後までご覧ください。

日本と海外のボーナス事情

日本のボーナスは全然特別ではないという理由を述べています。

それを理解するには、日本と海外のボーナス制度の意味合いを理解する必要があります。

海外のボーナス制度は?

海外は年俸制を取っている場合が多いです。

例えば、年俸440万円の人の給料形態は以下のようになります。

海外の給料形態
年俸制の外国人
年俸制の外国人
  • 年俸440万円
  • 毎月約37万円支給
  • +α ボーナスは会社の売り上げに貢献した一部の優秀な社員のみ支給。

ボーナスは全員が支給対象ではなく、優秀な社員の引き抜きを防止するために、特別報酬として支払われます。

日本のボーナス制度は?

日本の企業では年2回(夏季・冬季)、全社員を対象にボーナスが支給される場合が多いようです。

日本の給料形態
ボーナス制度のある日本人
ボーナス制度のある日本人
  • 基本給25万円+調整給
  • ボーナス1.5ヶ月分×年2回
  • 毎月約30万円支給
  • 年収約440万円

ボーナスは基本給×何ヶ月分と決められているケースが多いです。

ボーナス制度のある日本人
ボーナス制度のある日本人

ボーナスで一気にお金がもらえる日本のシステム最高だよね!

ちびくろ
ちびくろ

ちょっと待った〜!

日本のボーナス制度の裏側を知ると、喜んではいられなくなります。

ボーナス制度のある日本人
ボーナス制度のある日本人

どうゆうこと・・?

なぜ日本企業はボーナス制度を取るのか?⇛都合がいいからです

日本が海外のような年俸制を取らないのは、従業員への給料を安くするための戦略だと考えています。

なぜなら、ボーナスは

  • 業績等に応じて最悪カットでき、
  • 基本給を安く抑えることができ、
  • 実質安く雇える上に、
  • ボーナス支給は特別感がある

からです。

先ほどの例に戻りますが、日本の給料形態のほうが会社にとって都合が良いことが分かります。

ちびくろ
ちびくろ

ここからは社長の立場になって考えてみましょう

海外の給料形態
年俸制の外国人
年俸制の外国人
  • 年俸440万円
  • 毎月約37万円支給
  • +α ボーナスは会社の売り上げに貢献した一部の優秀な社員のみ支給。
社長
社長

確実に毎月約37万円支給し、年俸440万円支給しなければ。

日本の給料形態
社長
社長

今年は業績悪いからボーナスはなし!

実質安く雇えるぞ。

ボーナス制度のある日本人
ボーナス制度のある日本人
  • 基本給25万円+調整給
  • ボーナス1.5ヶ月分×年2回→ボーナスカット
  • 毎月約30万円支給
  • 年収360万円までダウン

つまり、日本のボーナス制度は、

  • 特別感を残した、
  • 基本給を安くするための、
  • 会社にとって都合の良い仕組み

だと私は考えます。

ボーナスって最悪なしでも文句言えないじゃないですか?

だって支払い義務がないものですからね。

つまり、日本人の私達がボーナスとしてもらっている分は、下記の2種類で構成されていると考えましょう。

日本のボーナス制度
ボーナスの内訳
  • 固定給の一部をまとめ払い(雇用契約書に記載してある賞与の金額)
  • 個人の評価に応じた賞与の金額(=真実のボーナス)

ボーナスだと思って喜んでいたお金は、実は自分の固定給から捻出されたお金な訳です。

総支給額から固定給の一部を引いた残りの金額が真実のボーナスです。

喜んでいいのはこの真実のボーナスのお金のみ。

何度も言いますが、日本のボーナス制度は全然特別ではないのです。

「ボーナス=固定給の一部+真実のボーナス」で構成される

真実のボーナスっていくら?計算してみよう

前回の冬のボーナスを元に、私の真実のボーナスを計算してみました。

ボーナスの計算式はこちら

  • 固定給の一部の後払い分=基本給 ✕(◯ヶ月分⇐会社によって規定あり)
  • 真実のボーナス=総支給額ー固定給の一部

私の会社のボーナスは1.5ヶ月分と決められています。

ちびくろ
ちびくろ

看護師 28歳 訪問診療クリニック勤務中

  • 基本給 25万円
  • ボーナス 基本給×1.5ヶ月分

病院勤務と比較してボーナスは少なめ。

真実のボーナスを計算することこうなります。

真実のボーナス

ボーナス総支給42万円のうち、真実のボーナス(=自分の実績に基づいた評価分)は約4万5千円しかありませんでした〜(T_T)

ちびくろ
ちびくろ

なんかリアルで悲しい・・・(T_T)

でも、ボーナスとしてもらっていた分のほとんどは固定給の一部だと分かりますね。

ボーナスはどう使うべきか?

全額投資がベスト!

以上を踏まえ、ボーナスは何に使うべきなのでしょうか?

ちびくろ
ちびくろ

結論、全額投資がベスト!

前述したとおり、日本式ボーナス制度は会社に取って都合のよい給料形態です。

しかし逆に言うと、会社がボーナスとして天引き貯金してくれているとも言えます。

つまり、ボーナスを貯金すれば、こんなに簡単に資産形成ができます。

  1. 毎月の生活費や娯楽代は毎月の給料の範囲内で生活する
  2. ボーナスをすべて投資に回す
  3. 合理的かつ究極簡単に資産形成ができる

日本式ボーナス制度を活用した最強システムの完成です!!

ボーナスを全額投資すると決めてしまえば、いろんなメリットがあります。

ボーナス全額貯金のメリット
  • 毎月の投資額の捻出をがんばりすぎないで良い
  • 極論、月々の手取りはすべて使ってしまっても良い
  • ボーナスに頼って浪費をする生活から抜け出せる

これを活用しない手はありませんよね〜

私の場合は真実のボーナス部分は使うことがあるものの、基本的には全額投資します。

ボーナス投資だけで老後2000万円問題はクリア

日本人の年代別ボーナス額の平均はこちらです。

年代別支給額
20~24歳38万2,200円
25~29歳65万5,500円
30~34歳79万9,300円
35~39歳92万6,100円
40~44歳101万2,800円
45~49歳108万1,300円
参考:厚生労働省 令和4年賃金構造基本統計調査

例えば、このように仮定しましょう。

  • 現在30歳の人が
  • 平均的なボーナス額(約80万円)を全額投資
  • 利回り8%で65歳まで投資し続ける

とすると、65歳時点で約1800万円になります。

やったことはボーナスを全額投資しただけです。

歳を重ねるごとに貰えるボーナス額は増えていきますから、実際はもっと資産額は増えそうです。

資産運用シュミレーション
資産運用シュミレーション

1800万円あれば、老後の不安はかなり少なく済みますよね。

また利回り8%は健全なインデックスファンドであれば、過去の歴史から見て十分現実的な利回りです。

私はeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)に投資しています。

投資初心者の人
投資初心者の人

投資ってなんのこっちゃ分からないよ〜

という人はこちらの記事を参照ください。

まとめ:ボーナスはご褒美じゃない

今回は

  • ボーナスを使ってはいけない理由
  • 真実のボーナス
  • ボーナス全額投資のススメ

をご紹介しました。

ボーナスは基本給の一部をまとめ払いし、受け取っているにすぎません。

ボーナスだからと言って、散財するのではなく、日本式ボーナス制度を活用すれば、合理的に資金拡大できます。ぜひ活用しましょう。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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